人民元レート:ドル、円チャート推移

▼オフショア人民元/円(CNHJPY)チャート:1分足

▼USドル/オフショア人民元(USDCNH)チャート:1分足

▼対オンショア人民元(CNY):日足

人民元について

【オフショア人民元(CNH)とは】
・従来、人民元は中国当局の通貨規制により中国本土内でのみ使用することが可能であったため、 人民元の市場は中国本土内にのみ存在していた。
・しかしながら、2009年7月に中国当局は中国と香港との間における人民元建て貿易決済を解禁。 中国本土外でも人民元での決済が認められるようになってきた。
・さらに近年、中国当局は規制緩和を段階的に拡大。これにともない、香港を中心とした人民元市場 (オフショア人民元市場)が発展し、依然売買規制が残っている中国本土内の人民元市場(オンショア 人民元市場)とあわせ、2つの人民元市場が存在することとなってる。

【オンショア人民元(CNY)とオフショア人民元(CNH)】
オンショア人民元(CNY)やオフショア人民元(CNH)として異なる貨幣が実際に流通しているわけではありません。通貨はあくまで人民元として取り扱われ、ISO(国際標準化機構)で人民元
の通貨コードはCNYと定められている。

【オンショア人民元とオフショア人民元の取引規制】
オンショア中国元(CNY)の売買取引は、現在貨物貿易に関する需要に限定されている。 この規制は、2011年6月3日付で中国人民銀行が公布した「クロスボーダー人民元業務に関する問題の 明確化についての通達(145号通達)」に基づくものだ。 オフショア人民元(CNH)は本規制の対象外となっている。
→参照:MIZUHO.PDFより

【つまり規制が緩く流動性があるのがオフショア人民元】
オンショア人民元(CNY)市場は、中国人民銀行(PBOC)が定める基準レートの1%以内に値幅制限があり、中国国内で通貨当局の管理下で取引されている。
オフショア人民元(CNH)市場では、市場の需給に基づき、自由に取引を行うことが出来る。そのため、CNY市場とCNH市場で価格が大きく乖離した時期もあるが、現在ではほぼ同レベルで取引されている。
CNHのスポット市場では、一日20億ドル~30億ドルの規模が取引され、十分な流動性もあるため、1年物までであれば問題なくフォワード取引もできる規模になっている。