【40を超えると市場全体が恐怖に!】
VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる。
ちなみに「ボラティリティ」とは、株価の値動きの度合いのことで、株価が激しい値動きをするとボラティリティの数値は高くなります。
【通常は10~20で推移】
VIX指数は通常10~20で推移する。
【過去最高値は世界金融危機の89.53】
・43.74:2001年9月:米同時多発テロ後の混乱
・43.26:2008年9月:リーマン破綻
・89.53:2008年10月:リーマン発金融危機
・40.78:2011年8月:米国債格付けが引き下げ
・23.97:2012年5月:ギリシャからユーロ不安
・26.25:2014年10月:欧州の景気後退リスク
・40.74:2015年9月:中国減速、為替原油不安
【VIX40オーバーの激しい値動き】
※2008年9月リーマン破綻→10月のダウと日経。 日経は1ヶ月でMAX4,000円下げる。
▼10月1日 VIX終値:39.81
NYダウ 10831.07 -19.59
日経平均 11368.26 +108.40
▼10月2日 VIX終値:45.26
NYダウ 10482.85 -348.22
日経平均 11154.76 -213.50
▼10月6日 VIX終値:52.05
NYダウ 9955.50 -369.88
日経平均 10473.09 -465.05
▼10月7日 VIX終値:53.68
NYダウ 9447.11 -508.39
日経平均 10155.90 -317.19
※アイスランドが非常事態宣言
▼10月8日 VIX終値:57.53
NYダウ 9258.10 -189.01
日経平均 9203.32 -952.58
※日経史上3番目となる下落率。
▼10月9日 VIX終値:63.92
NYダウ 8579.19 -678.91
日経平均 9157.49 -45.83
▼10月10日 VIX終値:69.95
NYダウ 8451.19 -128.00
日経平均 8276.43 -881.06
※日経が一時下落幅1000円超。
▼10月13日VIX終値:54.99
NYダウ 9387.61 +936.42
日経平均 休場
▼10月14日 VIX終値:55.13
NYダウ 9310.99 -76.62
日経平均 9447.57 +1171.14
※日経平均が史上最大の上昇率
▼10月15日 VIX終値:69.25
NYダウ 8577.91 -733.08
日経平均 9547.47 +99.90
▼10月16日 VIX終値:67.61
NYダウ 8979.26 +401.35
日経平均 8458.45 -1089.02
▼10月17日 VIX終値:70.33
NYダウ 8852.22 -127.04
日経平均 8693.82 +235.37
▼10月20日VIX終値:52.97
NYダウ 9265.43 +413.21
日経平均 9005.59 +311.77
▼10月21日 VIX終値:53.11
NYダウ 9033.66 -231.77
日経平均 9306.25 +300.66
▼10月22日 VIX終値:69.65
NYダウ 8519.21 -514.45
日経平均 8674.69 -631.56
▼10月23日 VIX終値:67.80
NYダウ 8691.25 +172.04
日経平均 8460.98 -213.71
▼10月24日:VIX指数の最高値が89.53
NYダウ 8378.95 -312.30
日経平均 7649.08 -811.90
▼10月27日 VIX終値:80.06
NYダウ 8175.77 -203.18
日経平均 7162.90 -486.18
▼10月28日 VIX終値:66.96
NYダウ 9065.12 +889.35
日経平均 7621.92 +459.02
▼10月29日 VIX終値:66.96
NYダウ 8990.96 -74.16
日経平均 8211.90 +589.98
▼10月30日 VIX終値:62.90
NYダウ 9180.69 +189.73
日経平均 9029.76 +817.86
【日経・欧州版恐怖指数もある】
・日経平均ボラティリティー・インデックス
投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数。指数値が高いほど、投資家が今後、相場が大きく変動すると見込んでいることを意味します。対象とする指数 現在の市場で見込まれている日経平均株価(日経平均)の1ヵ月先の変動率を示します。
・EURO STOXX 50 Volatility
STOXX社が算出する欧州版恐怖指数。
通常10~20で推移。30を超えると警戒域とされている。
【VIX指数の使い方】
・ETFやCDFで取引をする場合。
ポートフォリオ全体の損を少しでも減らすためのヘッジとして効果を発揮します。あくまでもトレーディングないしはヘッジの目的でトレードされるべきであり長期投資には向きません。また40を超えると値動きが暫く荒くなる傾向にあるのも特徴的。
・指標としてみる場合。
指数を参考にトレードをする。全体の流れであれば、取引量が多く流動性の高いCBOEのVIXだけで事足ります。特に短期でトレードをする方にはおススメの指数です。